マルチーズのパクは白!? でも黄色く見える、、、なぜ?
お部屋の中で撮影
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お外のパクちゃん、、、午後のお散歩時 少し日が陰った時に撮影
自然光下で撮影
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自然光下で撮影
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しかし明らかに室内のパクは真っ白い印象はありません
白って決まってるだろ! |
光源が、太陽光であるか、室内照明であるかでパクの色の見え方が変わるということです
演色性の話
このように照らす光源により、それを受けて見える物体の色の見え方は変わります
これを演色性と言います
この演色性を表すのに、自然(太陽)光に対する物体の見え方を100として、他の光源時の物体の見え方が、自然光の見え方とどの程度同じに見えるかという評価値が、平均演色評価数;Raという指標で示されます
この平均演色評価数Raは、明るさおよび鮮やかさが中程度で、色相が全色相の8色の試験色で評価されます
そして試料光源と同じ色温度となる基準光源とで、上記の8色の各々の色の見え方(色ズレ)を比較して、これらから計算された平均値で表されるものです
ちょっと話が難しくなったので、少し異なる観点で言い直すと、光源の中に含まれる光の色(波長)の成分が、自然光が当たった物体と同じように見えるように含まれているのかとも言えます
たとえば、
以前LEDランプが出始めのころ、省電力化が図れるということで、多くのお店がLED照明に切り換えました
演色性を考慮せずに、電気代の節約だけに注目してLED照明を導入したケースがあったようです
その時は、鮮魚売場のお刺身や、肉屋さんのお肉が、くすんだ鉄色に見えて、とてもまずそうに見えるお店があった記憶があります(当然すぐに対処されたようですが、、、)
省電力型のLEDは、その発光スペクトルの分布は、青色と黄色にピークを持つ光で、これが合わさって白く光ります
この光源の色の成分では、赤色の光の割合は非常に少なくなっています
そのためにお刺身やお肉の新鮮な赤が表現できませんでした
この時は売上に直結する問題なので大変だったと思います
照明(演色性)に関する知識は、食品、衣料品、その他商品展示の場では重要な要素となります
このお店は大丈夫だな |
食べ物や衣料品を扱う時も演色性は重要 |
この状況でもすでに美味しそうですね
さらにRaを見直せば、もっと新鮮に見えると思います
今では、新鮮に綺麗に見えるように照明を工夫しているお店も増えています
LED照明を選ぶ時
ここではLED照明を買う時の留意点についてご紹介したいと思います
LEDシーリングライトやテーブルに置くLEDランプ等の照明を選ぶ時で注目点は異なりますが、その目的に応じて次の3点(4点)に注目します
・Ra 平均演色評価数;演色性
・色温度 ;光源の色み [K;ケルビン]
・最大光量 or 全光束;明るさ [lm;ルーメン]
(・ 発光効率 [lm/W;1ワット当たりの明るさ] )
大手家電量販店さん(ここでは上新電機さんのパネルの一部を引用)では下記のように表記されています
専門用語を極力使わずにわかりやすく表現していると思います
LED照明のスペック表 |
ここでは色温度の記載はありませんが、調色機能の蘭に「昼光色~電球色」と書かれています
これを色温度で表現すると、次のようになります
昼光色 6500K
電球色 2800K
この色温度についても後述しています
・Ra 平均演色評価数;演色性
Ra85だから・・・キレイに見える!? |
色鮮やかRa85 |
先に記載したように、このRaが100に近いほど自然光下で見る色やみずみずしさが再現できます
食事の彩りや、鮮度等がありのまま表現でき、より料理を美味しくしたり、鮮度の悪いものを見分けやすくします。
家族の顔色の確認等を含めて、健康状態もわかりやすくなります
一応Raとしては80以上が推奨されています
LED照明では82~85くらいの製品をよく見かけます
わたしが家庭で使っているのはRa85のLED照明です
個人的には色をもっと重視したいのでRa85でもまだ足りない気がしています
ただ、現行の製品では価格もリーズブルな仕様では、Ra83、Ra85が多いように思います
そして、その照明の色温度は6700Kの青白い光源色のLED照明を選んでいます
「昼光色」よりさらに青色みの強い光源になります
色温度については次に簡単に触れたいと思います
・色温度 ;光源の色み
色温度について
光源を見た時の光源の色は、絶対温度(K;ケルビン)で表されます
この電磁波のうち人間が目で見える波長のものを可視光と言います
物体の温度が1300Kだと、その光は赤っぽく(赤橙)見えると言われますが、、1300Kはどれ位の温度なのでしょうか?
わたしたちの普段使う温度単位 [℃] 換算すると
物体の温度 1300 [K] - 273=1027 [℃ ]
つまり1000 [℃]くらいから赤い光が見えるようになります
ここで 絶対零度は 0 [K] = -273.15 [℃]
炭とかに火をつけた最初は赤く見えますが、この時の温度が大体1000℃ (1300K) 前後になっていると頭に浮かべるとわかりやすいと思います
色温度の定義にもう少し触れます
黒体(もしくは完全放射体)において、その温度が上昇した場合、その温度で放射する光波長(つまり発光の色)は計算できます
温度の上昇に伴って発光色は以下のようになります
1300Kくらいで赤色
1800Kくらいでロウソクの橙色
2800Kで白色電球の橙色(電球色)
4200Kで黄色みを帯びた白(白色)
5000Kで白 (昼白色)
6500Kで青みが入った白(昼光色)
6700Kでさらに青色みを帯びた白
つまり色温度とは、
黒体が、温度上昇にともない黒から白に変化する時の光源(光)の色を、その時の温度で表現したものを色温度といいます
ここでなぜ黒体?が出てくるのという疑問を持たれると思います
それは黒体が可視光全域を含んで全ての電磁波を吸収して反射しない物質の定義だからです
他の光(電磁波)を反射しないため、黒体の放射は、混じりけ無し、それ自身の温度での各波長での放射量を定義することができるためです
LED照明も色温度が示されています
わたしは白がきちんと白く見えるように照明装置を買う場合は、6500K「昼光色」以上の色温度の製品を好んで買います
白い紙が、きちんと白く見える光源だと、黒い文字とのコントラスト比も高くなるので、文字等が読みやすくなります
今使用している照明は6700Kの製品を選んでいます
色温度が高く白が出る光源は、青色も比較的強くでます
青色光の健康への影響も大分報告されています
気になる方は、寝る前は青色光の割合を抑えて色温度を下げて、緊張感をほぐせるような調色機能をもつLED照明の製品を選ぶこともできます
光の色が選べる(調色機能) |
調色可能なLED照明のパネルの一部を透明にしたデモパネル
LED照明の内部 |
上記の透明部拡大図を示します
調色のために2種類のLEDが光っているのが見えます
また明るさ調整、つまり調光のためか(?)発光していなLEDもあるようです
LED配列が見えます 拡大図 |
具体的な照明装置の構成までの経験が無いので、情報が確認できたらブログにフィードバックしたいと考えています
・全光束 ;明るさ
そのLEDデバイスで出しうる全光束数を、わかりやすく最大光量と表示しています
室内を許容範囲の均一な明るさで照らそうとすると、この光量の大きさによって照らせる範囲、つまり室内の広さが決まります
6畳の広さの室内用、14畳のリビング用では当然それに合う最大光量の照明器具を選ぶ必要があります
またLEDは点光源とみなせます
LEDの発光を有効に使うために、光を当てたい方向、広げたい方向に光を放射できるように、反射させたり、レンズ等で集光させたり、そして複数のLEDを使用するシーリングライト等の照明機器では散乱させたりもします
LED照明では、所定の室内の広さを均一に照らせるように光学設計された照明器具が必要です
その時の明るさを確保するために最大光量が考慮されています
光学設計の観点からも8畳用の商品を12畳のリビングに使うのはおすすめ出来ません
多少、余裕をもったスペックの商品を選択するのが良いと思います
・(発光効率)
LED照明の特徴
記載が遅くなりましたが、LED照明は以下の特徴があります
下記に示すように、いろいろな長所があります
価格も大分リーズナブルになってきています
電気代等を考慮すると、これまでの蛍光灯からの早めの置き換えが良いと思われます
長所としては、
・寿命が長い
・発光効率が高く電気代が安い
・大きな光量を取り出しやすい
・調色調光しやすい
・相対色温度が高くでき、白黒のコントラストが向上し、文字が読みやすい
・水銀等を使わないので環境にやさしい
短所としては、
・LEDは点光源なので、効率的に明るさを取り出すための光学的な構造が必要
・電流を流すので、発熱等に対する駆動や構造上、そして安全上の対応が必要
・上記の発熱対策の一つとしてパルス駆動で高速で点滅させているためチラつき等を感じる場合がある
・Raを大きくしようとすると発光効率が落ちる
従来の蛍光灯に比べるとちょっと複雑な構造になりますが、コスト的にも手に届きやすい価格帯になっているので、メリットの方が大きくなっていると思います
照明の2020年問題
電球の家で保管の在庫がなくなる前にはLEDランプ等へ順次置き換えていきたいと考えています
白熱電球からLEDランプへの置き換えは、電気代や、階段照明等の交換の手間や安全性を考慮すると直ぐにでも実行するのが良いのでしょうが、、、
貧乏性ですね、、、使えるものを見捨てられない、、、
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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